官能小説家の舘淳一の短編にマンションに住んでいる女性の部屋のトイレの天井部分から侵入し、自慰行為をして帰っていく男がおり、そこに住んでいる女性は凌辱されたい願望があるという話で、侵入者である男はまるで『屋根裏の散歩者』みたいだという説明がある。
江戸川乱歩の短編『屋根裏の散歩者』は天井裏を徘徊する男(女装趣味がある)が天井に開けた穴から部屋で寝ている人間の毒殺をたくらむという内容。何度も映像化されており、特にお勧めは実相寺昭雄が同じ乱歩の『D坂の殺人事件』と『心理試験』、『屋根裏の散歩者』を合体させた1998年版。
そして現代にも『屋根裏の散歩者』があらわれた。
>正当な理由なくシャワールームの天井裏に侵入した疑い。「女性の裸を盗撮する目的だった」と容疑を認めている
『屋根裏の散歩者』というよりは舘淳一の方に影響されたわいせつ変態野郎と思われる。ネットカフェにまで屋根裏があるとは、さすがの乱歩も想像できなかっただろう。
この場合の明智は誰?ネカフェの従業員?