映画『翔んで埼玉』にも出てくるようにハトは平和の象徴である。
近代五輪の大会では開会式などで聖火台に火をともす際、ハトを飛ばすパフォーマンがあったが、いつも「あれ、何羽か燃えてるのと違う?」と思ってたので、最近はなくなってしまった。
そんなハトも実際は糞尿をまき散らし、害を為すことがあるので、ハトが嫌いだという人も多い(元ももクロの有安杏果さんは鳥が苦手なのだった)。そこで起きたのがこんな一件。
新宿の路上に屯していたハトの群れにタクシーが突っ込み、一羽をひき殺したのだった。
それを見ていた女性が赤信号で停車した運転手にハトをひき殺したと告げると、「ハトがよけるべきだ」などと答えたという。女性は110番通報、運転手の男は捕まった!罪状は鳥獣保護法違反。
50代の運転手は警察の取り調べに
「ハトをひいて殺したことは間違いないが、道路は人間のものなのでよけるべきはハトだろう」
などと答えている。
果たして、ハトをひき殺したことは、逮捕されるほどのことなのだろうか?という論争が巻き起こっている。
女性の目撃証言をもとにすると
・ハトをよけようという意思がなかった
殺る気満々でアクセルを踏み込んだわけで、突然ハトが飛び込んできてバードストライク状態ではなかった、と考えると物騒ではある。
・取り調べで「道路は人間のものだから、ハトの方がよけるべきだ」と発言した
というのも乱暴な物言いではある。ハト相手にこの調子じゃあ、人間のことも雑に扱うんじゃない?人を轢いた後で「道路は車のものだから、人間の方がよけるべきだ」とか言い出しそう。
逮捕されたことで、実名報道までされてしまったのだが
こちらの報道では「制限時速50キロの道を60キロで突っ込んだ」とあり、この点の警察が見逃さなかったのかなあ。確実に殺る気満々だったと思われてもしょうがないな。
「たかがハトぐらいで」という人もいるんだけど、タクシー運転手だよ。こんな暴力的な一面を持ってる人の車に乗りたくないなあ。タカ派の意見も大概にしてほしい。